合板型枠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 14:39 UTC 版)
コストパフォーマンスに優れており大規模、小規模にかかわらず多くの構造物の現場施工では、木製型枠が用いられる。木製型枠のほとんどは、厚手のベニヤ板(コンパネ)の片側表面にコンクリートの付着を防ぐよう平滑にする為の塗料が(黄色であることが多い)塗布された合板型枠である。使用の際はコンクリートの付着を更に防ぐために塗料塗布面に無色の剥離剤を塗布することが多い。軽量、ノコギリを用いて任意の大きさや形状に切断ができるメリットがあるが、大型構造物では膨らみによる変形が生じることや、型枠としてリユース、リサイクルは極めて難しい(産業廃棄物としての処分料が嵩む)といったデメリットがある。 コンクリート構造物に型枠に大量の合板型枠を用いることは、森林資源の枯渇や破壊を招くことという批判があり(特に熱帯雨林に生育するフタバガキ科樹木を多く使うことも理由の一つ)鋼板、合板のメリットを折衷したアルミニウムや合成樹脂で作られた再生率の高い型枠も開発されている。また合板を使うにしてもFSC認証合板の使用や間伐材をそのまま捨て型枠(構造物内に出口の無い空洞等がある場合や人の入るスペースが無い場合に解体せず残置される型枠)として流用する事例も見られている。 アルミニウム製型枠 コンクリートが打設されたアルミニウム型枠
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