各暦の正月
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 04:45 UTC 版)
中国の“正月”は太陰暦の1月を指す。 古代ローマでは1年は10か月で Martius(英語版) が初月、Kalendae Martiae が正月であった。 紀元前713年頃、ヌマ・ポンピリウスにより Ianuarius と Februarius が加えられ、Kalendae Ianuariae が正月になったが、執政官には紀元前153年まで使われなかった。 紀元前45年、ガイウス・ユリウス・カエサルがユリウス暦を導入、Kalendae Ianuariae が新暦同様、正月になった。 クリスマス様式の暦では、12月25日が正月で、ドイツとイングランドで13世紀迄使われており、スペインでは14 - 16世紀に導入された。 受胎告知を新年とする暦は、ルーマニア・ドブロジャ生まれの僧侶、ディオニュシウス・エクシグウス により西暦525年に導入され、中世ヨーロッパの多くの地域で用いられていた。グレートブリテン王国では、1752年1月1日まで採用されていた。後にイギリスはユリウス暦から新暦となるが、現在でもイギリスの税制年度は4月6日を新年としている。 復活祭の土曜日を正月とする暦は、フランスで11世紀 - 16世紀に使われていた。復活祭は移動祝日で、同じ日付は隔年ごとに来る。 古代のローマ暦の Kalendae Martiae を正月とする暦は、ヴェネツィア共和国で1797年まで、ロシアで988年 - 15世紀の終わりまで用いられていた。ロシアでは15世紀の終わりから1700年の西暦導入まで、9月1日が正月だった。 カトリック教会の典礼暦では待降節初日が一年の始まりとされてきた。 フランス共和暦では、秋分を正月とした。 中国では「正月」は太陰暦の1月を指す。日本での正月は中国では「正月初一」または「大年初一」いわゆる春節である。
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