各地に現存するその作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 20:09 UTC 版)
現在も近畿、山陰、山陽 、四国、中部、東海など全国各地には彼らの生国である「泉州」または「和泉」と郷名および石工の姓名、製作年を彫り込んだ石灯篭、石鳥居、狛犬、石仏、石塔などが数多く存在する。和歌山県高野山奥の院、最大の五輪塔は徳川秀忠正室 崇源院(俗名 江)の高さ6,6mにおよぶ花崗岩製のものである。石塔本体には崇源院(江)の一周忌に、この石塔が建てられた寛永4年(1627年)9月15日の日付、崇源院の尊称および戒名、造立者の駿河大納言源忠長の名(秀忠の三男の駿府藩主徳川忠長)、背面に、石塔造立に関わった高位の武士や僧侶の姓名、基檀部分に供養塔建立の実際の工事に携わった下奉行5名の名前があり、最後尾にこの石塔の直接の製作者の名が「石作 泉州黒田村甚左衛門」と刻まれている。岐阜県瑞浪市 中切八幡神社の石鳥居の場合、享保12年(1727年)の年号、寄進者の姓名とともに「泉州日根郡信達之庄中村石工山内興一郎」と刻まれている。奈良県桜井市長谷寺境内にある石造多宝塔では「元禄八乙亥歳(1695年)四月十有二日 泉州自然田 石工七兵衛」となっている。
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