各マシンの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 00:47 UTC 版)
Fダクト装備前のフェラーリ・F10(開幕戦バーレーンGP)。 Fダクト導入後のフェラーリ・F10(第16戦日本GP)。ドーサルフィンの形状が異なる。 マクラーレン・MP4-25 元祖マクラーレンは開幕戦バーレーンGPから投入。オリジナルはフラップ注入タイプだったが、第16戦日本GPからメインプレート注入タイプを投入した。第14戦イタリアGPではジェンソン・バトンがFダクト付、ルイス・ハミルトンがFダクト無しとドライバーの好みが分かれた。 ザウバー・C29 マクラーレンに続き、第2戦オーストラリアGPでテストし、第4戦中国GPから実戦使用。当初、吸気口は左サイドポンツーン上に設置されたが、第5戦スペインGPからはマクラーレンと同じコクピット前方に変更された。ドーサルフィンからの空気がフラップではなく、メインプレートに送り込まれるのが特徴である。 フェラーリ・F10 第4戦中国GPでテストし、第5戦スペインGPから実戦使用。チームでは“Management System for the Blown Rear Wing”(「吹き付けリアウイング管理システム」)と呼んでいる。ドーサルフィンの左右に吸気口があるのが特徴。コクピット後方から伸びたパイプの先の穴をドライバーが左手の甲で塞いで操作する。作動時には手離し運転になって危険ではないかと指摘されたが、フェルナンド・アロンソは問題ないとコメントした。第7戦トルコGPからマクラーレンと同じ膝で操作する方式に変更された。 メルセデス・MGP W01 第4戦中国GPで、リアウイングメインプレート前縁の2か所のスリットから気流を取り込み、角度固定用のセパレーターを通過してフラップ内に送り込む受動型のシステムを投入。第7戦トルコGPから左右両側のフロントサスペンションアーム付根に吸気口を設置し、ドライバーが操作する方式に改良。ドーサルフィンを持たないため、リアウイングの垂直翼端板内部を通じて空気を送っているとみられる。 フォース・インディア VJM03 第7戦トルコGPから投入。チームでは「スイッチャブル・リアウイング (SRW) 」と呼んでいる。BMWザウバーと同じく、ドーサルフィンがメインプレートに接続している。ヴィタントニオ・リウッツィは手首で操作するシステムとコメントしている。また、自分はチームメイトのエイドリアン・スーティルよりもFダクト効果が得られないと漏らしている。 レッドブル・RB6 第7戦トルコGPでテストし、第9戦ヨーロッパGPより実戦投入。ドーサルフィン内の通風経路が2つあり、上はフラップに接続し、下はメインプレート裏側の穴から空気を排出している。 ウィリアムズ・FW32 第4戦中国GPでテストし、第9戦ヨーロッパGPより投入。 ルノー・R30 第13戦ベルギーGPより投入。レッドブルと同様に上下2つの通風経路があるが、上はメインプレートに接続している。チーム代表のエリック・ブーリエはロバート・クビサのベルギーGPにおける決勝3位について「今日のパフォーマンス向上の半分以上はFダクトによるものだと確信している」とコメントした。
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