台中フローラ世界博覧会の入場無料化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 03:13 UTC 版)
「盧秀燕」の記事における「台中フローラ世界博覧会の入場無料化」の解説
2019年1月1日、前年11月3日に開幕した2018台中フローラ世界博覧会の12歳以下の子供の入場料を無料化した。また林佳龍前市長は台中市民に「花博カード」を発行し、「同カードを使用すれば一度に限り無料で入場可能」という方式を採用していたが、これについても「台中市に籍を置く者は同カードを使用しなくても無制限に無料で入場可能」という方式に切り替えた。盧秀燕は選挙活動中から無制限の入場無料化について意欲を見せていたが、国際園芸博覧会の認証機関である国際園芸家協会(AIPH)からは「これまでに例が無く、AIPHの政策に反する」と指摘されていたため、それを無視して断行する形になった。 AIPHは台中市に対し、新市長の入場無料化政策に関する説明と未納状態になっている権利金の支払いについて、二度に渡って催促の通知を送り、2月2日までに支払いがなかった場合は主催権の付与を取りやめると伝えた。対応が遅れたことについて、盧秀燕は市長交代に伴う担当者の引き継ぎが原因だと釈明したが、同市の広報を担当していた前新聞局長は「市長交代後も同博覧会の担当者は変わっておらず、引き継ぎの問題は無いはずだ」と指摘している。 台中市は「花博カード方式で300万人を無料で入場させることについてはすでにAIPHの理解が得られている。12歳以下の子供の入場料を無料化し、市民を無制限に無料で入場可能にしても、300万人を超えることはないため、当初予定していた権利金の計算方法をそのまま採用しても問題はない」と主張したが、AIPHは不満を示し、再び国際訴訟と国際園芸博覧会の認証取り消しの可能性を示唆した。 3月4日、台中市とAIPHで政策、権利金および契約内容について協議を行い、合意が達成された。 なお、花博カードについては300万枚が用意されていたが、4月22日に発行申請の受付が停止され、約144万枚が未発行のまま市に保管されている。前市長の構想では花博閉幕後は市民カードとして活用することが考えられており、台湾の市県が発行する市民カードのなかでも最大の50%以上の普及率を有するカードとなるはずだったが、盧秀燕は同カードの今後の活用について「もうすぐカードレスの時代を迎える」として否定的な見解を示している。
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