古典派から現代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 09:44 UTC 版)
18世紀半ばに発生した古典派音楽以降は、器楽が声楽を凌ぐようになった。これは科学技術の進歩が楽器の改良に寄与した部分が大きい。また、歌詞による制約を受けないために抽象的・普遍的な表現に適しているとされ、古典派音楽の時代はソナタ形式がその理想形として確立された。 19世紀になると音楽が詩的・絵画的要素と結びつき、事物、事象、思想などを音楽で表現しようとするロマン派音楽の隆盛や標題音楽、交響詩が生み出された。一方で標題音楽に対して音楽の自律性を重視する傾向も強まり、そのような作品は絶対音楽とされ、(言葉をもたない)器楽こそ絶対音楽の神髄と見なされるようになった。現代音楽においては、電子楽器のような従来の伝統を超えた新しい楽器を使った試みもなされている。 古典派音楽時代以降に確立した形式には、次のようなものがある。 室内楽曲 - 弦楽四重奏、ヴァイオリンソナタなど。 管弦楽曲 - カッサシオン、ディヴェルティメント、交響曲、協奏曲、交響詩、セレナーデなど。 ピアノ曲 - ピアノソナタ、ピアノ協奏曲など。
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