ルービンシュタインと録音
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「アルトゥール・ルービンシュタイン」の記事における「ルービンシュタインと録音」の解説
ルービンシュタインのレパートリーは古典派から現代音楽に及ぶ。当時ようやく広がってきたレコード録音にも興味があり、SP期から約50年近くにわたって数多い。中心はショパンでありマズルカやポロネーズ、ノクターンなど、録音技術の進歩に伴い複数回残している。 アコースティック録音の時代には、「ピアノがバンジョーのように聴こえる」とのことから、録音についてはあまり興味が持てなかったようである。しかし、電気録音が考案されて後1928年に、HMVのアーティスティック・ディレクター、フレッド・ガイスバーグがルービンシュタインを説得してテスト録音を行い、そのプレイバックを聴いたルービンシュタインが音質に感激したことから、積極的に録音に取り組むようになったといわれる。 1929年にブラームスのピアノ協奏曲第2番を世界で初めて録音している。 同一曲の聞き比べにより、今では貴重になった「19世紀の大芸術家」の演奏様式を知ることができる。また協奏曲にもハイティンクやプレヴィンらとの共演で、映像を残している。 スタジオ録音を好み、ルービンシュタインの生前にライブ版でリリースを許されたのは、合計僅か3時間分であった。だが彼の死後、複数のレーベルが、ラジオ番組でのライブ演奏の音源をリリースしている。
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