ルービンシュタインと現代音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 14:59 UTC 版)
「アルトゥール・ルービンシュタイン」の記事における「ルービンシュタインと現代音楽」の解説
20世紀前半当時の現代音楽を奨励したルービンシュタインへ大作曲家が多数献呈しており、ストラヴィンスキー《「ペトルーシュカ」の3つの断章、ピアノ・ラグ・ミュージック》、ヴィラ=ロボス《赤ちゃんの一族、野生の詩》、チャベス《ルビンシュタインの為の練習曲》、シマノフスキ《第二ソナタ、マズルカ》、モンポウ《歌と踊り第6番》、ファリャ《ベティカ幻想曲》、プーランク《組曲》、タンスマン《ルービンシュタインに寄せるオマージュ》、といった具合にピアニズムの粋を追求した作品が書かれた。 「結婚前のルービンシュタインはミスタッチや度忘れもあって、めちゃくちゃだ!」とスヴャトスラフ・リヒテルが批判したが、リヒテルは自身の手帳に、晩年のルービンシュタインの自宅で楽しい時間を過ごしたことを書き留めている。また、ルービンシュタインも評論家ベルナール・ガヴォティに宛てた手紙の中で、「今日、私が最も尊敬するのはリヒテルです。物の考え方も姿勢も私とは全く異なりますが、我々全ての中で、最も偉大な音楽家であるという理由からです」と述べている。 戦後は読譜力の低下から現代音楽を手がけることはほとんどなく、専らロマン派以前のレパートリーに回帰したが、カーネギー・ホールで初めてシマノフスキを取り上げるなど、かつての作曲家との恩は忘れなかった。
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