古典派と新古典派の対比
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/17 14:44 UTC 版)
古典派価値論は、基本的に、生産費を基礎にする考え方といえる。また、生産費のような客観的あるいは物の世界で追跡できる費用を中心としている。この意味で、古典派価値論は客観価値説ともいえる。 新古典派価値論は、財の効用を中心に考える。財の効用から中間財の効用が定まり、さらに波及して生産要素(土地や労働)などの評価も定まると考える。この意味で、新古典派価値論は主観価値説といえる。資本を将来の予想収益の割引現在価値とする考え方(アーヴィング・フィッシャー)も、予想収益が主観的な期待であることを考えると主観価値説である。
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