受賞辞退・受賞延期など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 08:47 UTC 版)
「ケネディ・センター名誉賞」の記事における「受賞辞退・受賞延期など」の解説
ピアニストのウラディミール・ホロヴィッツが受賞する予定だったが、ホロヴィッツが「午後4時に一人で受賞すること」を条件にしたため、選考委員会は授賞を撤回した。 女優のキャサリン・ヘップバーンは、最初の授賞は辞退したが、1990年には承諾した。 ドリス・デイは、飛行機恐怖症のために授賞式に出席できないとして、何度も辞退した。 1987年にアーヴィング・バーリンを見落としているという批判があったため、彼への授賞を検討していたところ、100歳の誕生日(1988年5月11日)以降に受賞したいというバーリンの意向がケネディ・センターに知らされた。また、バーリンは脳卒中の後遺症で体調が悪く、車椅子を使用しており、公の場に出ることができなかった。ケネディ・センターは、1987年のガラで彼に特別な賛辞を捧げることにした。バーリンは1989年9月に101歳で亡くなった。 ポール・マッカートニーは2002年に受賞者に選ばれたが、従兄弟の結婚式を予定していたという「避けられない個人的な義務」のために出席できなかった。ケネディ・センターは当初、マッカートニーの受賞は翌年に延期されるとしていたが、2003年8月にマッカートニーに賞は与えないと発表した。マッカートニーはその後、2010年に受賞した。 メル・ブルックスは、ジョージ・W・ブッシュの在任中に受賞者に選ばれたが、ブッシュのイラク政策に嫌悪感を抱いていたために受賞を拒否した。ブルックスは、バラク・オバマが大統領になった最初の年である2009年にこの賞を受賞している。 イーグルスは2015年の受賞者に選ばれていたが、授賞式の1か月前、グレン・フライが腸の病気で大手術を受け、長い回復期間が必要となったため、授賞が翌年に延期された。2015年の授賞式では、カントリー歌手のミランダ・ランバートが『ならず者』を歌い、本来この年に受賞するはずだったイーグルスを讃えた。フライは2016年1月18日に亡くなったが、ケネディ・センターは彼と生き残った3人のメンバーを2016年の受賞者に選出した。 2017年の受賞者のノーマン・リア(英語版)は、受賞はするが、ホワイトハウスでの式典をボイコットすると発表した。その理由として、ドナルド・トランプ大統領が全米人文科学基金と全米芸術基金(英語版)の廃止を提案していることを挙げた。トランプ大統領夫妻は、「栄誉ある人々が政治的な妨げを受けずにお祝いできるように」との理由で、大統領夫妻としては初めてこの賞のイベントを欠席することを発表し、この年のホワイトハウスでの式典は行われなかった。
※この「受賞辞退・受賞延期など」の解説は、「ケネディ・センター名誉賞」の解説の一部です。
「受賞辞退・受賞延期など」を含む「ケネディ・センター名誉賞」の記事については、「ケネディ・センター名誉賞」の概要を参照ください。
- 受賞辞退受賞延期などのページへのリンク