収束半径とは? わかりやすく解説

収束半径

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 16:01 UTC 版)

収束半径(しゅうそくはんけい、radius of convergence) とは、冪級数収束する定義域を与える非負量(実数あるいは)である。




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収束半径

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/11 13:00 UTC 版)

冪級数」の記事における「収束半径」の解説

冪級数変数 x がある値のときには収束し別の値のときには発散するかもしれない。(x − c) の冪によるすべての冪級数 f(x)x = c において収束する。(正しい値 f(c) = a0 を得るには数式 00 を 1 と解釈しなければならない。)c が唯一の収束点でなければ、必ず 0 < r ≤ ∞ なるある数 r が存在して級数は |x − c| < r のときにはいつでも収束し、|x − c|> r のときにはいつでも発散する。この数 r をその冪級数の収束半径 (radius of convergence) と呼ぶ。一般に収束半径は次で与えられる: r = liminf n → ∞ | a n | − 1 n , {\displaystyle r=\liminf _{n\to \infty }\left|a_{n}\right|^{-{\frac {1}{n}}},} あるいは同じことだが r − 1 = limsup n → ∞ | a n | 1 n . {\displaystyle r^{-1}=\limsup _{n\to \infty }\left|a_{n}\right|^{\frac {1}{n}}.} (これはコーシー・アダマールの定理であり。記号説明上極限と下極限参照。)それを計算する速い方法は r − 1 = lim n → ∞ | a n + 1 a n | {\displaystyle r^{-1}=\lim _{n\to \infty }\left|{a_{n+1} \over a_{n}}\right|} である(ただしこの極限存在するときに限る)。 級数は |x − c| < r に対して絶対収束し、{x : |x − c| < r} の任意のコンパクト部分集合一様収束する。つまり、級数収束円板内部において絶対かつコンパクト収束する。 |x − c| = r に対しては、級数収束する発散するかの一般的なステートメント述べることは出来ないしかしながら、実変数場合には、級数が x において収束するならば級数の和は x において連続であるというアーベルの定理がある。複素変数場合には、c と x を結ぶ線分沿って連続性しか主張できない

※この「収束半径」の解説は、「冪級数」の解説の一部です。
「収束半径」を含む「冪級数」の記事については、「冪級数」の概要を参照ください。

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