反資本主義・反合理主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:25 UTC 版)
第一次世界大戦の2年目には、社会学者ヴェルナー・ゾンバルトが『商人と英雄』という本を書いている。ゾンバルトはこの本の最初で、戦争とは「実存的な戦い」であり、異なる国家の間だけでなく、異なる文化や世界観(Weltanschauungen)の間でも行われる、と記した。そして「店主と商人の国」イギリスや、共和主義国フランスは 「西ヨーロッパ文明」 「1789年の理念」(フランス革命・人権宣言) 「商業的価値観」を体現しているとした。ゾンバルトはそういったブルジョア意識(資本主義)を「快適主義(Komfortismus)」と呼び、批判した。 また、「ランゲマルクの戦い」に参加し、戦場での「英雄的行為」を讃える作品を書いたエルンスト・ユンガーは、 すべての喜びは心の中で生きられる。すべての冒険は冒険につきまとう死の間際で生きられる。 と述べた。死は、劇的かつ精神的な刃となって、「喜び」を「快適主義」から切り離すとされた。 オズワルト・シュペングラー等のドイツ思想家たちも、ブルジョア階級・商人・ビジネスマンを「生命にしがみつき、高い理想のために死ぬことを躊躇し、暴力的闘争から逃れようと躍起になり、人生の悲劇的要素を否定しようとする」、という理由で軽蔑していた。
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