去り行くもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:50 UTC 版)
音楽プロダクション(社名は登場していない) 従業員15名、資本金約3000万。専属の音楽プロデューサーが6名在籍している。しかし、在籍しているプロデューサーの内2人が以前より犬猿の仲で、いよいよ会社が空中分解寸前にまでなろうとしていた。プロダクションの社長がどちらかをリストラしようにも、創業期からのメンバーであること、社長直々にリストラを行うと組織に亀裂が入る危険性が発生するため、真介の意見を参考にどちらを切るか決定することになった。面接対象となる石井と黒川は両者とも売り上げや粗利などの数字上はほぼ互角。また、両者は結果如何に関わらず、退職を受け入れることに同意している。 石井 知的な顔つきをしており、新人発掘は不得手であるが、コンスタントにそこそこの数字を出している。実績のあるミュージシャンであれば、それに合わせたプロデュースを行なう。一方、それ相応の実力を持っていたとしても新人のプロデュースにはかなり消極的で、「新人を売れさせるのは費用対効果や確率的に見ても見合わないし、売れる人は売れる」という消極的な思考の持ち主。売れなかったり、売れずに引退したミュージシャンについても、それはその人の自己責任であり自分が関与するところではないと考える。あくまでも音楽はビジネスであるため、安定した売上・利益を出すことが最優先であるという姿勢を明確に打ち出している。 黒川 髭面で獰猛そうな顔つき。プロデューサーとしてはかなり売り上げにばらつきがあり、大ヒットを飛ばしたかと思いきや、大コケしたりと安定していない。言動も強気で、もはやチンピラと言っても差し支えない程である。面接時にも自分の考えを一方的にまくしたてるなど口は悪いが、どんな相手であっても情熱的にプロデュースするため、プロデュースされたミュージシャンは黒川を全面的に支持し、アンケート結果では黒川に残って欲しいという結果が出る。この結果を受けて、石井が会社を去ることとなった。
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