原子力災害に伴う交通規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:51 UTC 版)
「国道114号」の記事における「原子力災害に伴う交通規制」の解説
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の津波被害によって福島第一原子力発電所事故が発生。翌3月12日に一連の原子力緊急事態宣言のうちいわゆる「半径10 km以内の住民避難指示」を受け、浪江町昼曽根トンネルから浪江町知命寺(終点)までの区間への進入が制限される。この時点はまだ法的根拠がなく、あくまで地元自治体(福島県および浪江町)災害対策本部が設定した、暫定基準に基づく措置という立場であった。 翌月に入り、4月22日に福島第一原子力発電所事故に伴う、原子力災害対策特別措置法の原子力災害対策本部長権限に基づく警戒区域設定(いわゆる半径20 km圏)が午前0時をもって発動。これにより浪江町大字下津島字萱深、双葉警察署(浪江分庁舎管轄)津島駐在所付近から終点までの区間が正式に通行止めとなる。 2013年(平成25年)4月1日に避難区域の再編が行われ、浪江町室原から知命寺交差点までの区間は避難指示解除準備区域・居住制限区域(2017年(平成29年)4月1日に避難指示解除)とされたため通行止め解除。同時に浪江町津島(川俣町・浪江町境)から室原までの区間は帰還困難区域とされたため、引き続き通行止めとなる。 2014年(平成26年)12月6日に常磐自動車道・浪江ICが供用開始されたことに伴い、浪江ICから東側の区間を通行止め解除。 2017年(平成29年)9月20日午前6時をもって帰還困難区域内(27 km)の通行止めを解除し、全線で一般車両の通行再開。ただし、帰還困難区域内は自動車のみの通行に限られており、歩行者・自転車・二輪車の通行は禁止されている。また、南相馬市内に向かう県道2路線(県道49号・県道34号)と葛尾村に向かう県道50号、浪江町内の帰還困難区域に向かう国道399号・県道35号を除き、許可車両以外は脇道に入ることはできない。
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