厚生省式改良便所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 17:44 UTC 版)
直下式の非水洗便所は便槽にし尿が積み上がっていき、汲み取り時に新しいし尿も同時に汲み上げてしまう構造のために寄生虫卵や法定伝染病菌が死滅する以前に汲み取られてしまい、衛生上の問題が発生するので、屎尿を100日・3か月以上貯留できる構造とし、また臭気の問題も軽減させる事が考えられた便所。厚生省により提唱されたのでこの名称がある。便器から土管・コンクリート管の直下管を設け、仕切り板により気密にされ臭突により直下管へ臭気の逆流を防ぐ構造の第一の貯留層と、堰により隔てた第二の汲み取り槽により長期間にわたり屎尿を順序良く腐敗させる構造である。当初は複数の仕切り板が設けられたが詰りなどの問題が起こり現代の形態を見るに至った。戦後においては最も普及した形態である。
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