博物館船へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/17 09:48 UTC 版)
「サヴァンナ (原子力貨物船)」の記事における「博物館船へ」の解説
サヴァンナは1818年に建造されて大西洋を横断した初の蒸気船である初代サヴァンナ号同様、革新的な推進装置を備えていたが、商業的には失敗した船となった。1972年の退役後、サヴァンナは船名と同じジョージア州サヴァンナのドックに入渠し、海上ホテルに改装されることになった。しかし、投資家は見つからず、テキサス州ガルベストンに係留された。 1981年、サヴァンナはサウスカロライナ州マウントプレザントの、パトリオット海事博物館へ展示されるために回航された。そこで見学者達は、窓越しに原子炉を見学する事が出来た。博物館は、見学できる部分を増やそうとしたが、それは実現しなかった。1982年11月16日、サヴァンナはアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定され、1991年7月17日にはアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された。 1993年、連邦海事局による定期検査により、サヴァンナを乾ドッグへ移すことが必要になり、翌1994年に、パトリオットポイントからメリーランド州ボルチモアへ修復の為に移された。その後、ヴァージニア州ニューポートニューズの国防予備船隊へ移動した。核燃料は退役時に既に取り外されていたが、搭載されていたシステムの部品は放射能を帯びていた。 連邦海事局は、放射性物質の除染作業を行い、原子力関連の機材を撤去した。2006年8月15日から、ヴァージニア州ノーフォークのColonna's 造船所で99万5,000ドルの費用をかけ、修復作業が行われた。2007年1月30日、ニューポートニューズ市の所有する23番桟橋に係留された。翌年5月8日、ノーフォークからボルチモアまで放射能を除去する為に回航された。サヴァンナは、ボルチモアで最大3年で58万8,380ドルをかけ、Vane Brothers'造船所で作業を行う 。
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