南風の美童【ハエノミヤラビ】(草花類)
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登録番号 | 第4308号 |
登録年月日 | 1995年 3月 9日 | |
農林水産植物の種類 | きく | |
登録品種の名称及びその読み | 南風の美童 よみ:ハエノミヤラビ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | 2002年 3月 11日 | |
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業生物資源研究所、沖縄県 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台二丁目1番地2、沖縄県那覇市泉崎1丁目2番地の2 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 宮平永憲 永冨成紀 坂本守章 高江洲和子 出花幸之介 山口真美子 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,放射線照射した「大平」の培養変異個体から育成されたものであり,花は淡黄ピンク色で一輪仕立ての切花向きのやや大輪花である。 草型は直立性,草性は高性,主たる仕立て法は一輪仕立て,開花時の草丈は高である。茎の太さは6.0 ~7.9mm ,色は淡褐,強さは強,縦じわは低,稲妻型屈曲は無,わき芽の発生程度は中,節間長は20~29mmである。葉身長及び幅は75~99mm,基部の形は凹形,先端部分の形は尖,裂片縁部の重なりは重なる,厚さは厚,たく葉は殆ど無である。つぼみの形は平,花房の形は平形,花の大きさは110 ~149mm ,舌状花の重ねは5列以上で露心しない,舌状花数は100 ~199 ,管状花数は10~49,分布は集中,全長は6.0 ~6.9mm である。花弁の形は舟底弁,先端の形は尖る,外花弁及び内花弁の反り方は内曲,花弁の長さは50~69mm,幅は10.0~14.9mm,外花弁の表面及び裏面の色は淡黄ピンク(JHS カラーチャート1301)である。花たくの形は平らなドーム状,総ほう部から花頂部までの高さは40~49mm,総ほうの位置は正常,花首の長さは60~79mmである。季咲きの開花期は春で,試作地(沖縄県具志川市)における自然開花期は3月上旬である。 「精興の華」と比較して,葉の先端部分の形が尖であること,葉裂片縁部の重なりが重なること,たく葉が殆どないこと,外花弁の表面及び裏面の色が淡黄ピンクであること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,農業生物資源研究所の放射線育種場(茨城県那珂郡大宮町)において,昭和62年,放射線照射した「大平」の花弁を培養してカルス由来の再分化個体を得,63年にその個体を定植して選抜し,平成元年から沖縄県農業試験場園芸支場(沖縄県具志川市)で地域特性検定試験を実施して,2年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「IRB 88-60」であった。 |
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