南海設計グループ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 02:19 UTC 版)
「阪和電気鉄道の車両」の記事における「南海設計グループ」の解説
クタ3000・クタ7000と別に、1942年にはクタ600形制御車が増備されている。 概要は以下の通り。 3扉ロングシート車クタ600形制御車。窓配置はd2(1)D8D(1)2d。クタ601 - 605:1942年11月竣工。日本車輌製造本店製。 もともとは1940年6月28日付認可を申請し、同年10月29日付で認可を受けた全長19306 mm、魚腹台枠、全鋼製の電動車5両であったが、鋼材節約のため1942年1月31日付申請・同年5月31日付認可で車体を全鋼製から半鋼製に、電装品調達困難のため同年7月29日付申請・11月20日認可で電動車から制御車にそれぞれ変更する設計変更認可申請を行い、同年12月12日付で竣工したものである。当初はモハ601形という南海式の形式称号の電動車として認可申請されていた[要出典]が、実際には 阪和形式のクタ600形制御車として竣工した。前面窓上にベンチレーターを装備した外見など、当時の南海本線用車であるモハ2001形2017 - 2018に準ずる設計であった。 なお、本形式は資材不足の状況下で必要な機器が揃わず、また先に製造が開始されていたクタ7000形のうち、日立製作所が担当した7008 - 7013が同社工場の水害被災で完成が遅れたため、急遽これに代わる制御車として、南海本線用として製造割り当てを受けた車両を山手線に振り向けたという説もある。このため、既に確保済みの部材流用等を図り[要出典]、南海本線向け車両と共通仕様で設計され、また、電動車そのままの両運転台車体であったが、クタ3000形同様運転に必要な機器は和歌山向き運転台にのみ搭載されていた。
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