南極環流と熱塩循環の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 23:39 UTC 版)
亜南極前線はインド洋と太平洋では南緯48°と58°の間に、大西洋では南緯42°と48°の間にある。亜南極前線や南極環流の北側の境目である。南極環流は南極海で一番重要な海流であり、地球を完璧に1周する唯一の海流でもある。大西洋とインド洋と太平洋の南部を東へ流れる南極環流は3つの別の海盆をつなぐ。海面から深海2000 - 4000メートルまで広がり、幅も最大で2000キロメートルあり、地球の海流の中では一番多くの海水を動かしている。ACCの流量は最大150スベルドラップ (1億5000万立方メートル毎秒)で、これは全世界の川を流れる水の体積の150倍に相当する。南極環流と世界の熱塩循環は、水中の生物多様性と同じくらい、地域や世界の気候に強く影響する。 熱塩循環よりもずっと影響は小さいものの、亜南極地域の気候に寄与する要因はもう1つある。それは熱塩循環による南極底層水の形成である。熱延循環は、表層の熱と蒸発によってできる地球全体の密度勾配で動く、世界的な海洋循環の1つである。
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