南極特別保護地区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 05:11 UTC 版)
「コロネーション島」の記事における「南極特別保護地区」の解説
1961年、島の北部、91.76 km2の領域が南極条約に基づく第114南極特別保護地区(英語版)(ASPA-114、第14と呼ばれることもある)に指定された。この地区には海鳥の集団繁殖地が形成され、岩の露出部に地衣類が分布している。南極の中では低緯度に位置しながら、人間の立ち入りがほとんどなく地区の原生性が保たれていることから、人間の活動が盛んで影響を強く受けた地域との比較研究が可能と判断された。やむを得ない科学的調査を除き、あらゆる訪問は禁止されている。 島の気候データはないが、南隣のシグニー島に類似している(標高が高いため気温がより低い)と予想されている。地質は、地域的にはスコチア変成コンプレックスに属する岩石が多い。北端部のコンセプション岬にはヒゲペンギンの繁殖が見られ、その数はおよそ5,000と見積もられた。同岬や沿岸部には数種類の海鳥も確認されている。
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