労働安全衛生マネジメントシステム
「労働安全衛生マネジメントシステム」を直訳した略語。
OSHMSは、事業所における安全衛生水準の向上を図ることを目的として、計画的かつ継続的に安全衛生管理を主体的に推進するためのシステム。
1999年4月に当時の労働省(現・厚生労働省)から「労働安全衛生マネジメントに関する指針」が告示されて以来、多くの事業場で自主的な安全衛生管理を推進する観点から導入が積極的に進められている。
2003年3月には、厚生労働省所管の認可法人中央労働災害防止協会が「JISHA方式適格OSHMS認定事業」を開始、同年9月には、トヨタグループの豊田安全衛生マネジメント株式会社(愛知県豊田市)も、中央労働災害防止協会と提携して認定事業を開始した。
【JISHA方式適格OSHMS認定事業の特徴】
・同基準は厚生労働省の「指針」、およびILOの「ガイドライン」を包含しているが、OHSAS18001とは一部相違点がある。事業場に高水準のシステムを求めているので、認定事業場のステイタスが高い。
・認定基準に適合しているかどうかだけではなく、安全衛生の知識のある評価員が、「ここをこう直したらどうですか」という助言をして、一定期間の中で改善し、認定基準に達したところで認定する。
・実際に安全衛生活動が確実に実行されていれば、文書化にこだわらず、必要最小限の文書の備え付けでよい。
労働安全衛生マネジメントシステム
労働安全衛生マネジメントシステム
OHSAS
(労働安全衛生マネジメントシステム から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 04:43 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動OHSAS(Occupational Health and Safety Assessment Series)とは、国際コンソーシアムによって策定された労働安全衛生に対するリスクと対策の一覧化および責任所在の明確化等を目的とする規格のこと。OHSASによる規格化の対象となる労働安全衛生マネジメントシステム[1]全般については、OHSMS(Occupational Health and Safety Management System)と称される。
OHSAS18001
1999年4月発行。労働安全衛生マネジメントシステム(Occupational Health and Safety Management Systems)を元に規格が起こされる。2018年に「ISO45001:2018」としてISO化された。
- 2007年版改訂
2007年7月1日付で、改訂版であるOHSAS18001:2007が発行。OHSAS18001:1999の認証を取得している組織には2年間の移行期間が設けられ、2009年7月1日までに組織の認証を2007年版へ移行した。
- ISO9001:2000やISO14001:2004との整合性を高めている。
- 仕様(specification)や書類(document)として扱われた初版と異なり、標準規格(standard)として位置づけられている。
OHSAS18002
2000年2月発行。OHSAS18001を踏まえた上で結果を監査運用し、マネジメントシステムの維持を持たせる事を目的としている。
OSHMS
国際規格の審査・登録を行う機関および団体主導で策定された労働安全衛生マネジメントシステムの規格とは別に、ILOにより策定された労働安全衛生マネジメントシステムのガイドラインであるILO-OSH 2001が存在する。ILO-OSH 2001の流れを汲む労働安全衛生マネジメントガイドラインにおいて、労働安全衛生マネジメントシステムは、OSHMS(Occupational Safety and Health Management System)[2]と称される場合が多い。
労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針
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JISHA方式適格OSHMS基準
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COHSMS
1999年、厚生労働省が制定した「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」に建設業の固有の特性を加味して、建設企業が容易に取り組めるよう策定された「建設業労働安全衛生マネジメントシステム」。
脚注・出典
関連項目
外部リンク
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