刺繡種子両界曼荼羅図
主名称: | 刺繡種子両界曼荼羅図 |
指定番号: | 2585 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1998.06.30(平成10.06.30) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1幅 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 繍技については、蓮華座や金剛杵・宝瓶の形態、雷文や麻葉繋文などの幾何学文様に若干の簡略化が認められるが、図様は細部にわたるまで忠実に表されており、たとえば金剛界・胎蔵界それぞれの周縁に表された二種の唐草文、胎蔵界で蓮華座・荷葉座・瑟々座を尊像により使い分ける点、金剛界上段では背景を一色に統一し、中段・下段では二色を交互に置くといった配色原理も現図系両界曼荼羅図の通例にかなっている。 この種の曼荼羅を刺繍で表した中世の遺例は、石川・個人蔵の金剛界曼荼羅一幅(鎌倉時代)が知られるのみであり、類例のきわめて希有な両界曼荼羅繍仏の優品として貴重である。 |
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