刺激と感覚器・感覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 01:47 UTC 版)
刺激の種類に応じて、対応する感覚器や生じる感覚を分けることができる。 光 光によって生じる感覚は視覚であり、それを受け持つ感覚器は眼(目)、ないしはそれに類する名を与えられる。ただし赤外線に関してはむしろ温度を感じるものとして考えられる。ヒトにはないが、ヘビ類の持つピット器官などはこれを受け持っている。 電場 電場を感じる感覚器官はヒトにはない。したがってそれを表す言葉も存在しない。デンキウナギなどの電気魚やサメなどがこれに対応する受容器を持つ。 加速度 要するに重力のかかる向きや加減速を知ることである。感覚としては平衡感覚などと言われるのがこれに近い。一般にこれに対する受容器は平衡胞といわれ、多くの動物に見られる。ヒトでは内耳がこれに当たる。 微細な振動 音などのことで、聴覚と言われる。その受容は、多くの動物では特に専門化した器官を持たず、平衡胞がこれを受けていると見られる。特に分化した器官がある場合、これを耳と言う。 化学物質 接触した化学物質を受容する感覚は、ヒトでは舌に集中しており、これが味覚である。それ以外の動物では、体表の様々な場所にそれを備える。水生動物では、体表に広く分布する場合もある。 離れた物質から遊離してきたものを受容するのが嗅覚である。ヒトでは鼻がこれに当たる。 外面での接触した圧力や温度 これらをまとめて皮膚感覚と言う。 体の内部の状態を感覚として受け取るのを内部感覚と言う。空腹感などは感覚器を持たないが、筋肉の引っ張りなどは筋紡錘のように特有の感覚器を備える。
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