制式化の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 01:29 UTC 版)
航空機を兵器として制式採用するかどうかについて、海軍省では法令の一つである内令兵で命名して施行し周知しているが、晴嵐と晴嵐改はいずれも「試製」の冠称がついた実験機としての扱いに変化が無いまま敗戦を迎えており、実施部隊の認識はともかく省としては兵器に採用する法令を施行していない。 また、1945年(昭和20年)7月に海軍航空本部が調製した「海軍現用機性能要目表」においても、それぞれ「試製晴嵐」「試製晴嵐改」の機名が記されていたとされる。 なお、第631空で晴嵐テストパイロットを勤めた高橋は、1944年(昭和19年)11月24日に領収(受領)飛行を行い制式採用されたと述べているほか、終戦後の第六三一海軍航空隊の武器引渡し目録には、「晴嵐一一型」8機、そのうち3機破損と記載されているが、目録上の兵器名表記はいずれも海軍省が施行した内令兵に準拠したものではない。 兵器が制式採用前に実施部隊へ引き渡され運用されるのは二式艦上偵察機、雷電、桜花らの例もあり、晴嵐や晴嵐改が特殊なわけではない。
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