利用者とサーバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 18:26 UTC 版)
「マストドン (ミニブログ)」の記事における「利用者とサーバー」の解説
Twitterのような中央集権型のサービスであれば利用者はアカウントを作成するだけでサービスを利用できるが、マストドンの場合、利用者は一般的には自分が所属するサーバーを決めてそこにアカウントを作成する必要がある。サーバーを設置するための特別な資格や権限は必要ないため、自分で使用するためのサーバーを新たに設置する事もできる。2017年4月現在、500以上のサーバーが運用されている。 その仕組み上、悪意あるサーバーが自身に登録した利用者を攻撃する・情報を悪用するといった可能性は否定できずこれを防ぐことは困難である。マストドンは信頼できるサーバーにアカウントを作成するよう呼び掛けている。 マストドンのネットワーク全体には利用規約に相当するものは存在しない。その代わり、個々のサーバーの管理者は自身のサーバーの利用者に対し利用規約を設定し、これに違反したアカウントを削除する事ができる。また各サーバーは自身のポリシーに合わない投稿が行われるサーバーとの通信を遮断できる。ロホコは「コミュニティが密接で小規模であるほど、その中で有害な振る舞いは隠蔽されにくい」と述べており、このような小規模コミュニティによるサーバーが自身のポリシーに近い他のサーバーと連合を作ることによって、中央集権型のサービスが支払わざるを得ない、ハラスメントなどの不正行為の対策に割く莫大なコストを削減できると主張している。不正行為そのものを目的としたサーバーが登場する可能性についても考慮されており、各インスタンスは不正サーバーとの通信を遮断する事で自身に属する利用者を保護できる。こうした連合型のSNS特有の不正行為対策とは別に、Twitterのブロックやスパム通報に相当する、ハラスメントの被害者などが利用するための自衛手段も用意されている。 バージョン2.0.0より、実装されたカスタム絵文字の機能でサーバー内の雰囲気などに合わせて自由に絵文字を増やすことができるようになる、分散型特有の機能が追加された。また、Twitterでも使用されている様な「フォローしているアカウントのリスト機能」も追加された。
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