初代東京ゲーテ記念館
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「東京ゲーテ記念館」の記事における「初代東京ゲーテ記念館」の解説
初代の東京ゲーテ記念館は、東京都渋谷区神泉町の国道246号沿いに立地していた。1964年の竣工で、地上6階地下1階建ての建物であった。建物の5階が書庫になっており、ここにゲーテに関する文献が収められていた。 2階は事務室と応接室。3階が会議室。4階が展示室になっており、6階が粉川忠の住まいであった。新刊書籍は、粉川みずから書店におもむいて購入、古書の多くは、複数の古書店から購入した。新聞・雑誌掲載のゲーテ関連記事は、切り抜きサービス等の会社と提携し、定期的に入手した。 非売品や学会誌、社内誌、展覧会の案内、切手やラジオ・テレビの情報、ゲーテ劇の台本等もあり、「ゲーテのありとあらゆるものを集める」という理想を貫徹しようとした時期もある。 また分類法も独特で、その書籍のありとあらゆる情報を記載したやり方で作られた図書カードは、従来の図書館の検索カードよりも詳細なものであった。 しかし当時は、資料の「一般公開」はしていなかったので、利用者は粉川の私的な関係を通じて来る利用者に限られていた。 この建物は、設備の老朽化のため、1988年に東京都北区に移転した。
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