分流調整
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 08:26 UTC 版)
放水路と旧太田川含めた市内派川(天満川・元安川・京橋川・猿猴川)の流量は、西区大芝にある祇園水門および大芝水門の2つの水門で調整している。 ここより上流の安佐北区口田1丁目にある矢口第1水位観測所の観測値により2つの水門は連動し、平水時(平常時)は大芝水門を全開し旧太田川に水を流して市内派川が流量不足にならないようにし、洪水時(増水時)は逆に祇園水門を全開し放水路に水を流すようにして市内派川の洪水を防いでいる。 完成から40年以上も経っていることから、一部で腐食が発生し老朽化が進んでいる。更にレベル2地震動に対する耐震基準を満足させるため、将来的には施設の改築が行われる予定となっている。 またその構造上の原因で、分流地点中央で土砂堆積が発生(下写真参照)し、洪水時の分流量に少なからず影響を与えている。 分流地点の施設施設祇園水門大芝水門河川 太田川放水路 旧太田川 開閉状況 平水時 調整(ゲート降下) 全開(ゲート上昇) 洪水時 全開(ゲート上昇) 調整(ゲート降下) 計画高水流量 4500m3/s 3500m3/s 構造 ローラーゲート+固定堰 ローラーゲート+固定堰 形状 ゲート:幅32m×高3.1m×3門固定堰:143.7m 幅13.33m×高7.2m×3門固定堰:92.8m 備考 車両通行不可 車両通行可(大芝橋)
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