刀身・剣身
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 14:12 UTC 版)
刀剣類の刃とそれを支える胴部の部品。刀剣は剣身の形状と刃の位置により分類される。一般的には胴部両側刃を備える両刃のものを剣と呼び、片刃あるいは刀身が彎曲したものを刀と呼ぶ。さらに刀のうち刀身がまっすぐのものは直刀、彎曲し反りのあるものを彎刀(曲刀)と区別している。片刃と言っても先端部分が両刃になっているものや、峰の中程まで両刃になった刀も多い。 片刃では彎曲の外側が刃となる外反りが主だが、内側が刃となる内反りは鉈やククリ、鎌形のハルパーなどがある。刃を持たない刀身では、刺突用の錐状の剣身(剣針)をもつエストックやスティレット、フェンシングで使用するフルーレが有名である。また日本の十手や中国の鞭のように刃がなく打撃を目的とした刀身を持つ武器もある(鉄刀・兜割り・朴刀・フェンシングソード)。他に刃がない武器としては、相手の剣等を折る為の鈎針のような突起で覆われた、ソードブレイカーのような特殊な武器も存在する。 刀剣類の刀身はおおむね一つだが、柄の両端に複数の刀身を持つ金剛杵、四方へ刃が付きだした複雑な形状を持つアフリカ地方の投げナイフがある。長柄の武器になると複数の刀身を備えるものは珍しくなく、多機能の柄頭をもつハルバード、十字に組み合わせた穂先を持つ十文字槍、穂先に加え左右に月牙を配置した方天戟などがある。
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