出町電灯
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出町電灯株式会社は、1910年(明治43年)10月12日、富山県東礪波郡出町(現・砺波市)に設立された。当初の資本金は1万5000円で、地元東礪波郡の人物が経営にあたった。開業は1912年(明治45年)2月28日で、当初の電源は吸入式ガス機関により出力31キロワットの直流発電機を稼働させる小規模火力発電所によった。 出町電灯のある東礪波郡では、1913年に福野で福野電灯、井波で砺波電気が開業していたが、1923年(大正12年)に中越水電および石動電気に合併され両社とも消滅した。一方で出町電灯はその後もそのまま存続し、前述のように1938年(昭和13年)7月になって高岡電灯の傘下に入ったのである。1940年末時点では電灯数1万2,236灯、電力供給551キロワットという事業規模で、北陸合同電気参加企業の中では発電専業の石川電力に次ぐ小規模事業者であった。 1937年12月末時点における出町電灯の供給区域は以下の10町村であった。 東礪波郡:出町・油田村・庄下村・柳瀬村・太田村・五鹿屋村(一部)・東野尻村(現・砺波市) 野尻村(一部)(現・南砺市) 西礪波郡:林村・鷹栖村(現・砺波市)
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