出版コンセプト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 03:26 UTC 版)
PLOS ONE は、伝統的な査読付き学術雑誌とは異なったコンセプトに基づいている。一つは、掲載の可否を決める基準として論文の「認識された重要性」を採用していないという点である。つまりPLOS ONE は、実験とデータ分析が厳密に行われたかどうかだけ確認し、重要性の判断は、出版後に議論やコメントを通じて科学コミュニティが行うものとしてそれを任せている。 「 Each submission will be assessed by a member of the PLOS ONE Editorial Board before publication. This pre-publication peer review will concentrate on technical rather than subjective concerns and may involve discussion with other members of the Editorial Board and/or the solicitation of formal reports from independent referees. If published, papers will be made available for community-based open peer review involving online annotation, discussion, and rating. 」 ジャーナリストのジム・ジャイルズは、この雑誌が「ジャーナルの地位やインパクトファクターに対するアカデミアの強迫観念に対して挑戦しようとしている」と述べている。オンラインのみの出版物であるので、PLOS ONE は、印刷媒体の雑誌よりも多くの論文を公開することができる。境界領域や枠外のテーマの研究も積極的に掲載し、特定の科学領域にとどまらないようにしている。 PLOS ONE に掲載される論文はどのような長さでもフルカラーでもよく、マルチメディアファイルなどの付録を含むことができる。記事の再利用はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス 「表示」(CC-BY)に従う。創刊後の最初の4年間で、40,000人以上の外部査読者が査読に関わり、6,000人以上の研究者と国際的な編集委員会が投稿を審査し、平均で2.9人の専門家による査読の後、約70%の論文が採択されている。
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