冤罪の人々を救う
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/01 04:11 UTC 版)
「ミラのニコラオス」の記事における「冤罪の人々を救う」の解説
兵士達の暴行を鎮めたニコラオスのもとへミラから急報があった。大主教の不在の隙に、悪漢に与した市長によって三人の善良な市民が処刑されそうになっており、なんとか大主教に助けて欲しいというものであった。人々はこのような不法な審判が行われる筈は無いと信じていた。 ニコラオスは直ちに三人の将軍とともに急いでミラに帰った。そしてまさに処刑が行われるところであった刑場に赴き、処刑人から剣を奪い、冤罪の市民の縄を解いた。彼等はニコラオスの足下にひれ伏して泣いて喜んだ。 ニコラオスに同行した三人の将軍は暴動鎮圧後、帰国した。しかしながら三将軍の功績を妬んだ人々がコンスタンティノポリスの市長に賄賂を贈り、三将軍が謀反を企てていると言いふらした。市長もまたこれに同調した。皇帝は怒り、三将軍を牢獄に入れた。 三将軍のうちの一人は聖ニコラオスが無実の市民を救い出した事を思い起こし、ニコラオスの神に切に救いを求めて祈った。するとニコラオスが皇帝の夢に現れ、皇帝に対して三人の無実と釈放を訴えた。これにより三人は赦され、さらに皇帝はミラの教会に多大な贈り物をした。三将軍はミラに赴き、大主教ニコラオスに感謝した。
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