再契約までの道および問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 09:04 UTC 版)
「12球団合同トライアウト」の記事における「再契約までの道および問題点」の解説
参加した選手に興味を示した球団は、トライアウト終了後一定期間以内に、翌年の契約や入団テストへの招致を当該選手に電話で通知している。NPBの球団では、2018年まで開催日から1週間以内に通知していたが、2019年には通知期間を5日以内に短縮している。ただし、年末に所属球団との再契約へ至る場合や、翌年初頭や春季キャンプ中の入団テストを経て獲得する場合もある。 上述の通り、トライアウト開催前に獲得希望球団が現れる選手もおり、トライアウトが字面どおりに「再チャレンジのための第一のゲートウェイ」として完全に機能しているわけではない。2006年の場合、日本ハムを解雇された横山道哉(投手)に対し、古巣である横浜ベイスターズがトライアウトを待たず来季契約に向け本格的に接触との報道が流れ、オーナーサイド、選手会をも巻き込み物議を醸した。 また、トライアウトが解雇された選手のお披露目ではなく、最終テストになっている側面や球団側とのコネクションがないと合格できない側面があることを元現役選手が明かしている(一般的な就職活動でいうところの最終面接、役員面接に近い)。その証言によれば、戦力外通告は夏頃からリストアップされ、他の友好のある球団に耳打ちをし、相手球団側から該当選手を2軍戦に出すよう要請される。そこで好感触を得れば、戦力外通告を受けた際、トライアウトに出てみないかという誘いを受けるという半ば出来レースのような側面もある。
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