円盤型機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/29 05:30 UTC 版)
アブロカー(英語版):1960年前後にアブロ・カナダ及びアメリカ空軍・アメリカ陸軍によって開発されていた機体。ほぼ円盤形状をしており、機体中央のファンを駆動させ、機体外縁から下方に噴出させることにより浮遊するVTOL機である。試験飛行では、浮遊したものの、非常に不安定であったため、開発は中止された。また、アブロ・カナダは、1956年にアメリカ空軍のプロジェクト1794(USAF Project 1794)と呼ばれる、最大速度マッハ4、航続距離1,852㎞以上、最高上昇限度3万4千メートル以上となる円盤型VTOL戦闘機案に参画している(2012年機密解除)。この機体は、ほぼ完全な円盤型で機内に放射状に6基のジェットエンジンを搭載し、コックピットは円盤中央にあった。上昇時には、気流を機体中央および外縁部より下方に噴出する。この構想は実現には至らず、後のWeapon System 606Aという円盤型超音速VTOL戦闘機案も実機の完成には至らなかった。 超級大白鯊(Super great white shark):中国で2019年に公開されたステルス攻撃ヘリコプターの試作機体。ほぼ円盤形状をしており、翼胴融合を採用し、機体中央のメインローターと機体左右のジェットエンジンで飛行するVTOL機である。中国中央テレビは2020年の珠海エアショーで原型機の初飛行を行うと報じた。
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