内容品とそのデザインの変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 07:58 UTC 版)
「リスク (ボードゲーム)」の記事における「内容品とそのデザインの変遷」の解説
このゲームには6セットの軍隊が入っており、それぞれ別の色となっている。それぞれの軍隊は3種類のコマで構成される。歩兵コマは軍隊1単位を意味し、騎兵コマは5単位を意味し、砲兵コマは10単位を意味する。これらのコマは、それぞれの形状に特別な意味が込められているわけではなく、単純に軍の大きさを表したものである。従って、プレイ中にあるプレイヤーのコマが不足した場合、間違えにくい範囲で他の色のコマを使ってもいいし、もしくは何か他の小物などを用いて軍隊数を示してもかまわない。コマの他に、通常のリスクには5つのサイコロが入っている。このうち2つは防御側が、残り3つは攻撃側が使うよう、それぞれ違う色で構成されている。 その他に、全部で72枚(最近の版では56枚)のリスクカードが入っている。通常のゲームに使われるのはこのうち44枚で、そのうち42枚には各領土が描かれており、それに加えて歩兵、騎兵、砲兵のシンボルが描かれている。各プレイヤーのターン終了後、もし1つでも新しく領土征服に成功したら、リスクカードを1枚手に入れる。2つ以上の領土を征服できても、もらえるカードは1枚を越えることはない。1つの同じシンボルを3枚手に入れるか、それぞれのシンボルを1枚ずつ手に入れれば、プレイヤーはそれらを自分のターンの始めに交換し、軍隊の増援を行うことができる。これらのカードはゲーム開始時にも用いられる(後述)。他にリスクカードにはワイルドカードが2枚入っており、これには歩兵、騎兵、砲兵の全てのシンボルが描かれている。これは増援の際にどのシンボルのカードとしても用いることができる。さらに28枚(最近の版では12枚)の指令カードが含まれているが、これらは"秘密指令リスク"においてのみ使われる。 最初の版では、コマは木製で、立方体が1単位の軍隊を意味し、星形に組み合わされた三角柱が10単位の軍隊を意味していたが、後の版ではコスト削減のためにこれらはプラスティック製となった。1980年代に、それらはローマ数字の1,3,5,10(Ⅰ,Ⅲ,Ⅴ,Ⅹ)の形状のコマとなった。1993年版では歩兵、騎兵、砲兵を表すコマとなったが、これはプラスティック製だった。40周年記念コレクターズ版は同様の構成だが、コマは金属製となった。加えて、盤から東アフリカと中東を結ぶ線が削除されたが、これは後に製造ミスであることがわかった。その後の版ではコマはプラスティック製に戻り、なくなった線も復活した。ヨーロッパ版にはたびたび"秘密指令リスク"のためのカードが同梱されることがあったが、アメリカ版では1993年になるまで同梱されなかった。
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