公開プログラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 16:44 UTC 版)
ロックンロールの殿堂博物館は、コンサート、インタビュー、講演、映画上映、その他ロックンロールの物語を伝えるイベントなど、数多くの公開プログラムを制作している。毎年2月、この博物館はアフリカ系アメリカ人がロックンロールの歴史で果たした重要な役割を伝えるコンサートや、映画上映、講演会を開催することで黒人歴史月間を祝っている。1996年にこのプログラムが始まって以来、ロバート・ロックウッド・ジュニア、ザ・テンプテーションズ、チャールズ・ブラウン、ルース・ブラウン、オハイオ・プレイヤーズ、ロイド・プライス、リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ、アル・グリーンなどのアーティストが黒人歴史月間に博物館に登場した 。 別のプログラムには殿堂シリーズがある。このシリーズは1996年4月に始まり、殿堂入り達成者に対する滅多にない親密な環境でのインタビューを目玉としており、ほとんどの場合は同博物館のフォスター劇場で行われる。通常はインタビューに続いて聴衆との質疑応答が行われ、殿堂入り達成者による演奏パフォーマンスが行われることも多い。このシリーズに参加した殿堂入り達成者は、ダリル・マクダニエルズ、ロイド・プライス、マーサ・リーヴス、マーキー・ラモーン、シーモア・スタイン、レイ・マンザレク、メアリー・ウィルソン、ロニー・スペクター、ブーツィー・コリンズ、アン・ウィルソンとナンシー・ウィルソン、デニス・エドワーズ、ヨーマ・カウコネンなどである。 類似のプログラムに伝説シリーズがある。このプログラムと殿堂シリーズの唯一実際の違いは、殿堂入りしていないアーティストを特集していることにある。ジョイ・ディビジョンのピーター・フック、ソルト・ン・ペパーのスピンデレラ、トミー・ジェームス、シャイ・ライツなどが、伝説シリーズに参加したアーティスト達の一部である。 ロックンロールの殿堂博物館で最も評価の高いプログラムは、毎年恒例のアメリカ音楽マスターズ・シリーズである。同博物館は毎年、インタビュー、映画上映、そして多くの場合は特別展示を含めた1週間にわたる一連のプログラムで、殿堂入り達成者の1人をお祝いする。この祝典はクリーブランドの劇場で開催されるオールスター・コンサートで締めくくられる。このコンサートには殿堂入り達成者から直近のミュージシャンまで多彩なアーティストが混ざって参加する。アメリカ音楽マスターズ・シリーズは1996年に始まった。それ以来、このプログラムは以下の殿堂入り達成者を称えている。ジミー・ロジャーズ(1997)、ロバート・ジョンソン(1998)、ルイ・ジョーダン(1999)、マディ・ウォーターズ(2000)、ベッシー・スミス(2001)、ハンク・ウィリアムズ(2002)、バディ・ホリー(2003)、レッドベリー(2004)、サム・クック(2005)、ロイ・オービソン(2006)、ジェリー・リー・ルイス(2007)、レス・ポール(2008)、ジャニス・ジョプリン(2009)、 ファッツ・ドミノと デイヴ・バーソロミュー(2010)、アレサ・フランクリン(2011)、チャック・ベリー(2012)。エヴァリー・ブラザース(2014)、そしてジョニー・キャッシュ(2017)。2019年にコンサートシリーズの様式が一新されて、同イベントは「ロックホールの名誉者(Rock Hall Honors)」へと改名された。2019年9月、初回のロックホール名誉者コンサートにはメイヴィス・ステイプルズが登場し、クリーブランドで演奏が披露された。
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