公安捜査とは? わかりやすく解説

公安捜査

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 05:24 UTC 版)

公安警察」の記事における「公安捜査」の解説

公安捜査は、事案特殊性保秘観点から、公安警察官のみで行われる通常は、対象団体集会視察構成員追尾して違法行為有無確認する視察作業が多い。構成員饗応して協力者仕立て上げ情報収集することもある。対象とする犯罪特殊なだけに、事件発生後捜査するではなく不審対象発見した場合公共秩序を乱す行為行っていなくとも捜査対象に置く場合がある。 公安警察官はたとえ他部門警察官同事案を扱っていたとしても、情報交換をせず、警察内部でも秘密主義的であるとされる過去警視庁では連続企業爆破事件警察庁長官狙撃事件など大規模事案において、一つ特別捜査本部公安部刑事部双方投入されたこともある。双方情報分散してしまい、十分な捜査情報共有されなかったという。例えば、警察庁長官狙撃事件の際は、事件現場にいたとされるオウム真理教信者警視庁警察官を、南千住警察署特別捜査本部投入されていた公安部公安第一課長期間軟禁状態にし、事情聴取までしていたにもかかわらず、同じ特別捜査本部投入されていた刑事部にその情報一切公開しなかったことで捜査支障生じたこともあった。 基本的に捜査費用非公開とされているため、予算配分が妥当なのかどうか判断することが難しい状態になっている2010年には警視庁公安部公安第二課巡査部長による経費詐取発覚している。 また、菅生事件のように、非合法な手段による作業表面化し問題にされることもある。 公安警察捜査対象となっている団体所属者微罪逮捕したり、刑事交通管轄事案託けて、対象団体への家宅捜索などを行うことがある逮捕された者には不起訴になるケースもあるが、公安警察目的はむしろ逮捕足がかりとした、事情聴取押収資料からの情報収集内情分析であるとされるこのような逮捕あり方別件逮捕という)。 捜査段階電話盗聴盗撮を行う場合もあるとされ、人権侵害として訴えられる場合多く日本共産党幹部宅盗聴事件のように違法とされることもあった。1999年平成11年)に通信傍受法制定されるまではこの捜査方法法的位置づけ曖昧だった。なお、公安警察内では、盗撮盗聴それぞれ「秘撮」・「秘聴」と呼ばれる

※この「公安捜査」の解説は、「公安警察」の解説の一部です。
「公安捜査」を含む「公安警察」の記事については、「公安警察」の概要を参照ください。

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