全面的な見直しへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 07:32 UTC 版)
「アルゼンチン・ペソ」の記事における「全面的な見直しへ」の解説
6割強の流通量を占める100ペソ紙幣が実勢レート換算で10米ドル以下に目減りし、現金決済時に支障をきたしている中、高額紙幣(200ペソと500ペソ)の追加発行を求める議案が当時の野党系会派(現与党第一党の急進党など)から提出されていたが、高インフレの存在そのものを否定していた当時の左派政権がその求めに応じる事はなかった。 政権交代から約1ヶ月経過した2016年1月15日、アルゼンチン中央銀行は貨幣のデザイン及び金種体系の全面的な見直しに着手する事を発表した: ①インフレによる貨幣の減価を認め、有名無実化した補助単位センターボ(1/100ペソ)は法的に廃貨(→ペソ単位に一元化)。 ②2016年中に200・500の両ペソ紙幣を新規に発行。政治色の強いデザインが特徴であった「第3シリーズ」とは一線を画し「第4シリーズ」の紙幣では、表面にアルゼンチン各地の動物(グアナコ・コンドル他)、裏面にそれらの動物が生息する地域の風景をそれぞれ配置。 ③2017年より「第4シリーズ」の趣旨に沿った新しいデザインの20・50・100各ペソ紙幣及び1000ペソ紙幣を発行。前の3金種に関しては古い紙幣との間に一定の併用期間を設置。 ④2017年より1・2・5・10の各ペソ硬貨を新たに発行(裏表の図案と材質は未定)。こちらも旧貨との併用後、置き換え。
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