ぜんめん‐そっこう〔‐ソククワウ〕【全面測光】
読み方:ぜんめんそっこう
⇒平均測光
全面測光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 13:45 UTC 版)
「平均測光」とも呼ばれ、定義としてはファインダー視野角全面を測光範囲とし、反射測光の標準反射率18%を基準として画面全面で測光し平均値を得る方式。画面内を平均的に測光しているため、順光では被写体が画面内で移動しても測光結果はほとんど変化しない。スポット測光と同じく、カメラ側の判断が一切入らないため、どの機種においても同じ測光結果が出る。スポット測光機能のような知識や経験がなくとも、ある程度の露出精度が得られるが、反射光式露出計の欠点が強く出る短所がある。たとえば白い背景の中に黒い被写体がある状況でそのまま測光すると、露出計には平均化されてグレーとして扱われるため、どちらにも露出が合わない。このように背景の明るさを測光結果に入れたくないときは被写体に接近してメインの被写体だけを測光することで対応することができる。 また「標準反射率18%」という一定の法則に従っているため、これを理解している撮影者においては自己の判断で露出コントロール(あえてオーバー目・アンダー目等)を行いやすい方式である。 中央部重点測光が普及するまでは、廉価機から高級機まで一眼レフカメラTTL測光のスタンダードであった。
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