元号の絞り込み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 15:14 UTC 版)
「明仁から徳仁への皇位継承」の記事における「元号の絞り込み」の解説
元号は、2019年3月14日に、正式に複数の専門家に考案が依頼されたことが、3月24日に官房長官の菅により発表された。 しかし、実際には、元号が平成に改められた直後から、内閣内政審議室(2001年の中央省庁再編以降は内閣官房副長官補室)で、密かに平成の次の元号の選定が進められており、2019年2月末までに約70案が有識者から示され、それが内閣総理大臣の安倍晋三に提示された。この中から国書由来のものを含む十数案が絞られ、安倍晋三に説明されたが、安倍は追加で考案するよう指示した。そこで政府は専門家に、追加の考案を依頼し、過去に元号が選ばれた際に採用されなかった案も検討した。そして委嘱されたのが、国際日本文化研究センター名誉教授の中西進、中央大学名誉教授の宇野茂彦、二松学舎大学元学長の石川忠久、東京大学名誉教授の池田温(残り1人は未特定、以下この人物をAとする)の5人だったという。漢籍の専門家である宇野と、国書の専門家である中西・Aには追加で依頼が行われた。追加案が集まった3月27日、安倍・菅ら5人による会議が行われ、「広至」を推す意見もあったが、全員が「令和」がよいということで一致した。しかし、令和で確定はしなかった。そして、3月29日に、発表当日に有識者会議に諮る6案が決定した。 その6案は、以下の通りだと報道されている。ただし、政府は「令和」の元号と出典以外は公表していない。 令和(れいわ)中西が考案。出典は万葉集。 広至(こうし)宇野が考案。出典は日本書紀、続日本紀。 英弘(えいこう)宇野が考案。出典は古事記。 久化(きゅうか)宇野が考案。出典は易経。 万和(ばんな)石川が考案。出典は史記。 万保(ばんぽう)宇野が考案。出典は詩経。
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