儒教の気とは? わかりやすく解説

儒教の気

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 22:03 UTC 版)

「気」の記事における「儒教の気」の解説

儒教経書宇宙生成論を扱うのは『易経』の伝である。繋辞上伝には「太極両儀四象八卦」とあり、漢代には「両儀」は陰と陽の二気に、宇宙根元である「太極」には春秋学「元」思想から生まれた「元気」に措定され、「元気→陰陽四時万物」というモデル提出された。 宋代になると、周敦頤が「太極図」に基づいて『太極図説』著し道教の「無極」を取り入れて無極太極陰陽五行万物化生」の宇宙生成論唱えた周敦頤は後に朱熹によって取り上げられることになるが、朱熹道教的な「無」を嫌い、「無極よりして太極をなす」を「無極にして太極」と無理やり置き換えている。 張載は、世界万物は気で構成されており、世界には気が離散して流動していて、気が凝固する万物ができると考えた。また気のありかた人間道徳性関わり流動性高く本来的なあり方を「天地の性」として優れたものとし、凝固した現実的なあり方を「気質の性」として劣ったものとした。 南宋朱熹張載の気と程頤程顥の理を融合して理気二元論唱えた世界アプリオリ存在し、気の集合離散秩序づける法則理法を理と呼び、理先気後を主張した朱熹は、人間の死を気の離散とし、いったん離散した気は元に戻らない考えた。しかし、弟子に「では、祖先祭祀はどうして行うのか」と問い質され、これは朱子学重大な理論上欠陥となった明代中期になると理先気後に対して理気相即唱えられるようになり、理は気の条理(いわばイデアではなく形相とされるようになったこのように理気論は気一元論へと収束されていった。そして、清の戴震いたっては理は気によって生じアポステリオリなものとされる至った日本では伊藤仁斎同様の主張唱えた

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「儒教の気」を含む「気」の記事については、「気」の概要を参照ください。

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