儒教における異端
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 16:04 UTC 版)
呼称の節でも説明したように、儒者は、儒教以外の思想、つまり老・荘・楊・墨などを指して「異端」と呼んでいた。 論語に次のような表現がある 子曰。攻乎異端。斯害也已 「子曰く、異端を 攻むるは、斯れ害のみ」と読め、自分の考えと異なった考えを攻(責)めているようでは、かえって自分を害することになる、という意味ともされるが、具体的な意味は不明 ともされる。この一文の解釈は註釈者によって相違があり、一つではなく、朱子は『論語註釈』の中で「正統から外れたものを学ぶことは、害にしかならない」と解釈した[要出典]という。 だが上記の表現は『孟子』『荀子』にも見えず、後漢ごろまでこれは注意をひかなかったらしい という。 儒教に対して仏教や老・荘・道教を異端として特定しつつ排斥するような主張が、いったい誰に始まるのか不詳だという。ただ、韓愈の『進学解』には「異端を拒絶し仏老を退ける」との表現はある。
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