偽エチオピア皇帝事件とは? わかりやすく解説

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偽エチオピア皇帝事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/30 16:11 UTC 版)

偽エチオピア皇帝事件(にせエチオピアこうていじけん[注釈 1])またはドレッドノート・ホウクス(英語: Dreadnought Hoax[注釈 2])は、1910年アイルランド出身ホレス・ド・ヴィアー・コールイギリス海軍を相手にしかけた大がかりな悪戯である。


注釈

  1. ^ 日本では「偽エチオピア皇帝事件」の名称で知られているが、コールらが扮したのはエチオピア皇帝ではなく王子である。なお、当時の本物のエチオピア皇帝はメネリク2世だが、1906年に脳出血で倒れ、以後は皇后が政務を代行するような状態であった。
  2. ^ ホウクス(hoax)は「担ぎ話」「悪ふざけ」などの意味。
  3. ^ コールの祖父はキニーネの取引で財を成した[1]
  4. ^ アビシニアはエチオピアの当時の名称。電報ではAbyssiniaが誤ってAbbysiniaと綴られていた
  5. ^ フィッシャーは後に提督となり、地中海艦隊司令長官となる[35]
  6. ^ これが、戦艦が潜水艦を撃沈した唯一の事例であり、また、ドレッドノートの唯一の戦果である。

出典

  1. ^ Downer 2010, pp. 15.
  2. ^ Downer 2010, pp. 15, 25–36.
  3. ^ Davenport-Hines 2004.
  4. ^ Downer 2010, pp. 44–45.
  5. ^ Downer 2010, p. 44.
  6. ^ Downer 2010, p. 43.
  7. ^ Downer 2010, p. 92.
  8. ^ Downer 2010, p. 49.
  9. ^ Stansky 1997, p. 21.
  10. ^ Stephen 1983, pp. 24–26.
  11. ^ Downer 2010, p. 56.
  12. ^ a b "Undergraduates' Hoax". St James's Gazette.
  13. ^ A Fool There Was, "Virginia, Grant and a few others were made up in beards and blackface, and the group boarded the train for Weymouth, where the fleet was docked.", The New York Times
  14. ^ Downer 2010, p. 59.
  15. ^ Stephen 1983, p. 27.
  16. ^ Stephen 1983, pp. 28–29.
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  18. ^ Rüger 2007, pp. 171–173.
  19. ^ "Our Floating Foundations". The Observer, quoted in Jones 2013, p. 84
  20. ^ Rüger 2011, p. 9.
  21. ^ Jones 2013, pp. 81–82.
  22. ^ Rüger 2011, pp. 9–11.
  23. ^ de Chair 1961, p. 131.
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  25. ^ Woolf, Virginia. 1940. "The Dreadnought Hoax". Delivered at Rodmell Women's Institute, London, 1–24. Reprinted in full in Johnston 2009
  26. ^ “The Art of Disguise”, Strand Magazine (Archive), (1910), https://archive.org/stream/TheStrandMagazineAnIllustratedMonthly/TheStrandMagazine1910aVol.XxxixJan-jun#page/n625/mode/1up 
  27. ^ Stansky 1997, pp. 24–25.
  28. ^ Reid 1999, p. 344.
  29. ^ Downer 2010, p. 123.
  30. ^ 種村 1990, p. 25.
  31. ^ a b 種村 1990, pp. 25–26.
  32. ^ Dunley 2017.
  33. ^ Stansky 1997, p. 25.
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  35. ^ Thursfield & Brodie 2012.
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  37. ^ 「詐欺師の楽園」p20 種村季弘著 岩波書店現代文庫 2003年1月16日第1刷
  38. ^ Grumley-Grennan, Tony (2010). Tales of English Eccentrics. p. 121. ISBN 978-0-9538922-4-2. https://books.google.com/books?id=TXs3AgAAQBAJ&pg=PA121 
  39. ^ Westcott, Kathryn (2011年2月5日). “At last – an explanation for 'bunga bunga'”. News (BBC). https://www.bbc.co.uk/news/world-europe-12325796 
  40. ^ Adrian Stephen, The Dreadnought Hoax, page 51, 1983 reissue.
  41. ^ Broome, Jack (1973), Make Another Signal, William Kimber, ISBN 0-7183-0193-5 .
  42. ^ Downer 2010, p. 94.
  43. ^ a b The Dreadnought Hoax”. The Women's Library at LSE: Hierarchy Browser: 5FWI/H/45. LSE. 2019年3月15日閲覧。


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ブンガブンガ」の記事における「偽エチオピア皇帝事件」の解説

詳細は「偽エチオピア皇帝事件」を参照 1910年ホレス・ド・ヴィアー・コールヴァージニア・ウルフ(この当時はヴァージニア・スティーヴン)、ヴァージニアの弟エイドリアン・スティーヴンら6人の大学生が、アビシニアエチオピア古称)の王子とその随行員のふりをするという悪戯行った1910年2月10日ドーセットウェイマス停泊中の、世界で最も強力な戦艦ドレッドノート」は、イギリス海軍本部からの緊急電に従って、「アビシニア王族一行」を迎えることになった司令官が船の驚異的な設備見せるたびに、この偽王一行は「ブンガブンガ!」という文句囁いたという。この言葉当時キャッチフレーズとして人気を博すようになったエイドリアン・スティーヴンによると、直接関係者ではないが「実際よりもいろいろなことを知っているうそぶいた」者が、一行が「ブンガブンガ」という表現使っていたと新聞伝え、それが大変有名になったという。

※この「偽エチオピア皇帝事件」の解説は、「ブンガブンガ」の解説の一部です。
「偽エチオピア皇帝事件」を含む「ブンガブンガ」の記事については、「ブンガブンガ」の概要を参照ください。

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