信販会社の自動車クレジット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 16:24 UTC 版)
「オートローン」の記事における「信販会社の自動車クレジット」の解説
信販会社や自動車会社系ファイナンス会社といったノンバンクが提供しているオート(自動車)クレジットは、そもそもの“信販”の原点となる「個品あっせん(ショッピングクレジット)」の対象を消費財から自動車に変えたもので、仕組みも同様に、信販会社が審査の上、代金を立て替え、契約者は融資金(頭金を除いた残高)を分割で返済して行くこととなる。 延滞リスクや貸し倒れリスクを信販会社が負担するため、販売会社はノーリスクで販売代金を手にすることができる。信販会社は顧客から毎月返済される分割払手数料(利息)が収益となり、販売会社はリスクを気にせず、販売に専念することができるオートローンを活用するようになった。新車(フルモデルチェンジ)発売時には、欧米と同じく拡販目的で金利を優遇したり、多少無理をしてでも借すようにノンバンクへ稟議を促す場合もある。現在の大手信販会社が全国支店網を展開するようになった原動力が、オートローンの急速な普及だと言われている。 ただし、2005年に訪問販売によるリフォーム商法で支払能力がほとんど無い高齢者にクレジットを組ませていた事がクローズアップされると、支払能力を超えたクレジットを組ませない様に、信販業界での審査厳格化が叫ばれるようになり、利用に際しては各社とも内規で一定のハードル(所用資金に対する収入や既存の借入額の割合、保証人の有無など)が課せられており、この基準(審査)をパスできなければ利用することができない。 信販会社によっては(主にクレジットカード会社)、オートクレジット以外にもクレジット会員向けにオートローン(自動車購入費用の融資。貸金業法の総量規制の除外融資)を提供している場合がある。
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