使用者の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 17:05 UTC 版)
ハリー・S・トルーマンは手紙に返事を送るときや小切手のサインにオートペンを使った最初のアメリカ大統領だと考えられている。またジェラルド・R・フォードはオートペンの使用を公の場で認めた初めての大統領である。今日では政治家本人や資金調達担当の人間が、秘書や事務員が書いた有権者への手紙にオートペンで署名をしているが、それ以外にも有名人にはサインのためにこの装置を利用している者がいる。スタジオ・ファンメール(Studio Fanmail)という会社は有名人の写真にその有名人のサインを複製するためにオートペンを導入している。 ジョージ・W・ブッシュ大統領は任期中にオートペン使用の合憲性に関して司法省の見解を求め、合憲であるとの回答を得た。ただし、自身が使用することはなかった。 2011年5月26日、バラク・オバマ大統領は、オートペンを用いて法案に署名を行った最初の大統領となった。フランスを訪れていたオバマは、愛国者法の三条項を延長する法律の署名にこのオートペンを用いることを許可している。オバマ大統領は財政の崖を回避するため、休暇でハワイに滞在中の2013年1月3日にもいわゆるブッシュ減税を延長する法案にオートペンで署名している。署名の最終期限が迫っていたため、他の代替手段といえば、夜を徹して彼のところへ法案を飛ばすぐらいものであった。共和党幹部からは、こうしたオートペンの使用は憲法で認められている法案の署名のやり方に合致するものなのかという疑問の声が上がったが、大統領によるオートペンの使用についてその妥当性が実際に法廷で争われることはなかった。
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