使用チャンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/02 17:55 UTC 版)
DMEチャンネルは1Xから始まって1Y, 2X, 2Y, 3Yと数字とXとYの組み合わせによる126Yまでの126×2チャンネルが用いられ、17XからはVOR/ILSにも同じチャンネル番号が割り振られている。 波長: UHF帯を使用 周波数: インタロゲータとトランスポンダは常に63MHz差で応答するインタロゲータ: 1,025 - 1,150MHz トランスポンダ: 962 - 1,213MHz チャンネル幅: 100kHz 通常トランスポンダはVORに併設され、同じ位置に配置されたVORが選択された場合DMEのインタロゲータは自動的に対応するようになっている。このような施設はVOR/DME(ヴォルデメ、ボルデメ)と呼ばれる。また、滑走路接地点までの距離を測定するために計器着陸装置(ILS)のGPアンテナに併設するDMEもある。このようなDMEはターミナルDME(T-DME)と呼ばれる。 1つのDME地上局では最大100機ほどの航空機に距離情報を提供することができるが、これを上回る量のアクセスがあった場合には弱い電波、即ち遠くにいる機体を無視することによって負荷がかからないようにする。 DME設備では電波見通距離内の200-300nmほどの範囲に対して、0.5nm程度の精度で距離を測定できるが、航空機がDME局に近い場合は高度の影響があることを考慮しなければならない。たとえば航空機がDME局の真上にいる場合、DME計器が示す距離は0ではなくその航空機の高度ということになる。 DMEの距離情報から対地速度と地上局までの到達時間を導くことができる。 DMEは30秒に1回、3文字で構成される、自局の識別符号をモールス信号形式で発信している。日本国内では、DME局は3文字目に"D"、VOR/DME局では3文字目に"E"(VOR電波も同一の識別符号で発信)、T-DMEは1文字目に"I"(ILSローカライザーと同一の識別符号)を表記して区別している。
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