作曲の経緯と初演と改訂とは? わかりやすく解説

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作曲の経緯と初演と改訂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 21:48 UTC 版)

ピアノ協奏曲第1番 (チャイコフスキー)」の記事における「作曲の経緯と初演と改訂」の解説

1874年11月から1875年2月にかけて作曲された。 チャイコフスキー当初ニコライ・ルビンシテイン初演者と目し彼に献呈しようと考え1874年クリスマスにこの作品草稿段階ルビンシテインともう2人の楽友に聞かせたところ、ルビンシテインから思いがけず「この作品陳腐不細工であり、役に立たない代物であり、貧弱な作品演奏不可能であるので、私の意見に従って根本的に書き直すのが望ましい」と激しく非難された。チャイコフスキー友人であるルビンシテイン言葉従わず、この非難の後、セルゲイ・タネーエフへの献呈目して作曲進めオーケストレーション完成した後でドイツ人ピアニスト指揮者ハンス・フォン・ビューロー献呈した。ビューローはこの作品を「独創的高貴」と評した1875年10月25日ハンス・フォン・ビューローピアノとベンジャミン・ジョンソン・ラングの指揮によりアメリカボストンにて初演され大成功収めたこの様子はビューローからチャイコフスキー元に電報知らされた。後に、ビューロー自分レパートリーからこの協奏曲はずしたロシア初演は、世界初演1週間後サンクトペテルブルクにおいて、ロシア人ピアニストのグスタフ・コスとチェコ人指揮者エドゥアルド・ナプラヴニークによって行われたモスクワ初演ニコライ・ルビンシテイン指揮セルゲイ・タネーエフピアノによって行われたルビンシテイン自身その後何度も独奏ピアノ受け持って、この協奏曲世に知らしめる役割果たした1879年夏および1888年12月2度わたって改訂されている。第1楽章冒頭ピアノによる分厚い和音はこのとき加えられたものである初版ではアルペッジョである)。

※この「作曲の経緯と初演と改訂」の解説は、「ピアノ協奏曲第1番 (チャイコフスキー)」の解説の一部です。
「作曲の経緯と初演と改訂」を含む「ピアノ協奏曲第1番 (チャイコフスキー)」の記事については、「ピアノ協奏曲第1番 (チャイコフスキー)」の概要を参照ください。

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