体毛についてとは? わかりやすく解説

体毛について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 03:43 UTC 版)

ヒト」の記事における「体毛について」の解説

ヒト往々にして裸のサルといわれる実際に無毛であるわけではなく手の平足の裏などを除けば、ほとんどは毛で覆われている。しかし、その大部分短く細くて直接皮膚を見ることができる。このような皮膚の状態は、他の哺乳類では水中生活のものや、一部穴居性のものに見られるヒトの生活はいずれにも当てはまらないので、そのような進化起きた原因について様々な説があるが、定説はない。代表的なのは以下のような説である。 外部寄生虫とりつきにくくする、あるいはそれらを取りやすくするための適応体表露出することで、放熱効率上げて持久力上げるための適応幼形成熟ネオテニー)の結果性的接触効果上げるための適応一時期水中生活を送ったなごり。(に浸からない頭髪だけが残ったという説。アクア説参照。) 全身は裸に近いが、特に限られた部分だけに濃い毛を生じる。それには生涯維持されるものと、性成熟につれて発生するものがある。おおよそパターンはあるが、実際の毛の様子には雌雄差人種差、および個体差大きい。 毛が密生する部位は、数か所に限られる。それらは、以下のようである。 頭部の上から後ろにかけて(頭髪)・目の上横長部位(眉)・まぶたの縁(睫毛)・鼻孔内(鼻毛):この部分は、ごく幼い頃から毛が濃く成人までそれを維持する。特に頭髪生涯伸び続け放っておくと数メートル達するが、ほとんどの個体は自ら(あるいは他の個体依頼して道具用いて適度な長さ整えている。老化が進むにつれて頭髪薄くなる場合があり、それは雄で特に著しい(ハゲ)が、個体差大きい。 脇の下脇毛)・股間性器上部周辺から肛門周辺にかけて(陰毛):いずれも第二次性徴発達並行発達する。 顔の鼻から下、耳から顎にかけて(髭)・胸の中心線周辺胸毛)・足の膝から下(すね毛):これも二次性徴発達にしたがって出現するが、雄に顕著で、雌ではあまり発達しない。雄でもこれらの毛の濃さには個体差があり、ほとんど生えないものもいる。 なお、哺乳類顔面には上述体毛とは別に感覚器官としての毛「洞毛どうもう)」が生えている(e.g.ヒゲなど)が、ヒト顔面からは洞毛が完全に消失している。

※この「体毛について」の解説は、「ヒト」の解説の一部です。
「体毛について」を含む「ヒト」の記事については、「ヒト」の概要を参照ください。

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