人種差
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 18:31 UTC 版)
歯槽側面角の大小には、むろん個人差があるが、人種差が大きい。一般に白色人種は歯槽側面角が大きく(おおむね正顎)、上顎の歯列は前突せず、従って出っ歯はほとんど見られない。黒色人種は白色人種・黄色人種に比べて歯槽側面角が小さいが(60度台で突顎)、鉗子状咬合が多く、やはり出っ歯は少ない。黄色人種は比較的歯槽側面角が小さく、しかも鋏状咬合であるため出っ歯が起こりやすい。特に東南アジアから中国南部に分布する「南蒙古人種」と呼ばれる一群は突顎の傾向がある。日本人は民族形成に当たって南蒙古人種の影響を大きく受けていると考えられ(寺田和夫 『人種とは何か』 岩波新書 1967年)、黄人の中でも出っ歯の方に傾いているが、時代による変化も大きい。
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