佇む男
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 15:10 UTC 版)
「鍵のかかった部屋 (貴志祐介)」の記事における「佇む男」の解説
初出:『野性時代』2008年5月号 ある山荘で葬儀会社社長の大石の遺体が発見された。大石は白幕が掛かったドアにもたれ、葬儀然とした仕様に誂えられた異様な状態にありながらも、遺言状の存在から事件は自殺として処理される。だが、その死に疑念を抱く司法書士の日下部は大石は専務の池端に殺されたと睨み、榎本と純子は彼の依頼で密室の解明に乗り出す。しかし作為の痕跡は発見できたものの、遺体の前にあったガラステーブルとドアに掛かった白幕がネックとなり、榎本をして「次元の違う発想が必要だ」と解明に難航してしまう。しかも遺体発見前に死んだはずの大石が山荘内で佇んでいたという証言まで現れる。 日下部 雅友 葬儀会社「新日本葬礼社」の顧問を務める司法書士。「戦う司法書士」を標榜する、地は喧嘩っ早く短気な性格で運転はかなり荒い。非弁行為もしているが、純粋な正義感が行動原理であるため自分が関わった弁護士達に告発されていない。 池端 誠一 「新日本葬礼社」専務。社長の義理の甥。仕事の手腕も高い一番の後継者候補で全財産を相続される予定だったが、横領の疑いにより白紙になった。社長同様にエンバーマーの講習を受けており、アメリカで資格を取り社内でエンバーミングの陣頭指揮を執っていた。 田代 芙美子 「新日本葬礼社」事務。30年以上も大石に仕えてきた古参の社員。 大石 満寿男 「新日本葬礼社」社長。末期の膵臓ガンで余命半年を宣告されている。 松田 大輝 大石の山荘の付近で虫取りをしていて、大石の遺体が発見される前に、山荘内で立っていた大石の姿を目撃している。
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