伝説上のローラン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/08 08:37 UTC 版)
「ローラン (シャルルマーニュ伝説)」の記事における「伝説上のローラン」の解説
ローランは中世ヨーロッパで人気のある伝説上の人物であった。数世紀を経て、ローランは中世の吟遊詩人で人気の演目になった。多くの伝説によれば、それが史実かどうかは不明であるが、ローランはシャルルマーニュの甥ということになっており、叙事詩では良きキリスト教徒としてイスラム軍と戦い、戦死している。ローランの物語は11世紀の『ローランの歌』によって語り継がれ、この物語ではオリファンという角笛をもち、聖遺物によって祝福されたデュランダルという破壊できない聖剣を装備している。ローランの始めの物語はボイアルドの『恋するオルランド』において書かれている。ボイアルドの死後はアリオストによって『狂えるオルランド』が書かれており、またダンテの『神曲』によればローランの魂はその他の殉教者達とともに天国にいるとされている。 ドイツにおいては、ローラン(ドイツ語では「ローラント」)は徐々に都市が地方貴族から独立している「自由」の象徴となっていった。中世の終わり頃、多くの都市は広場にローラントの像(de:Roland (Statue))を建立した。ブレーメン市庁舎前のローラント像(Bremer Roland;1404年建立)は特に有名で、2004年に市庁舎とともにユネスコにより世界文化遺産として登録された。 カタロニアでは、ローランは伝説の巨人となっている。ピレネー圏全体で特性が変わってゆく痕跡で、ローランのバスク語読みである「Errolan」という言葉は多くの伝説で力強い異教徒の巨人、巨岩が浮かんでいる地名と結び付けられることが多い。面白いことに、バスク語の「erraaldoi(巨大、巨人)」という単語は「Errolan」に由来しているという。
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